飛行機はたばこの持ち込みが可能? 国内線・国際線それぞれについて紹介

煙者にとって、飛行機の機内へたばこを持ち込めるのか、喫煙ができるのかは気になるところです。実際、たばこの持ち込みは可能であるものの、数量や種類によって制限を受けるケースがあります。本記事では、飛行機の国内線や国際線へのたばこ持ち込みの可否、長時間のフライトにおすすめの製品を紹介します。

飛行機はたばこの持ち込みが可能?

飛行機は、国内線と国際線を問わず、機内へ持ち込める物品が制限されています。国内線の場合、機内へのたばこ持ち込みは禁止されてはいません。しかし、国際線の場合は免税範囲に注意する必要があります。


国内線の場合

紙巻たばこや葉巻たばこの持ち込みおよび、預け荷物として預け入れのいずれも可能です。個数にも制限はなく、いくつでも持ち込めます。


国際線の場合

機内に手荷物として持ち込めるほか、預け荷物として預け入れも可能です。ただ、免税範囲がたばこの数量によって変わってくる点に注意が必要です。海外から日本へ持ち込むケースでは、紙巻たばこが200本まで、葉巻たばこが50本まで、加熱式たばこは、個装等10箱が免税範囲です。また、これらに該当しないその他のたばこに関しては250gまでが免税範囲として定められています。

参考:海外旅行者の免税範囲 : 税関 Japan Customs

海外への持ち込みに関しては、国によってルールが異なる点に注意しましょう。たとえば、シンガポールは厳格な関税法が運用されており、たばこは1本から課税対象です。たばこを所持したままグリーンチャンネルを通過しようとして、後で所持が発覚すると罰金を科せられます。 また、シンガポールでは電子たばこの輸入や販売、所持が禁止されており、罰金の対象です。ペナルティを受けないよう、国ごとのルールを必ず事前に確認しておきましょう。

参考:関税制度 | シンガポール - アジア - 国・地域別に見る - ジェトロ


電子たばこやライターは飛行機への持ち込みが可能?

電子たばこは機内への持ち込みが可能

国内線なら、電子たばこの多くが1人ひとつまで機内への持ち込みが可能ですが、荷物として預けることはできません。機内で本体や予備バッテリーを充電する行為も禁止されています。国際線は、シンガポールをはじめ国ごとのルールが運用されているため、事前の確認が必須です。

なお、すべての電子たばこが機内へ持ち込めるわけではありません。リチウムバッテリーのリチウム含有量が2g以下、バッテリーのワット時定格量が100Wh以下、誤作動を回避するため個別に保護している、の3点を満たしている製品が持ち込めます。

以上が一般的なルールですが、たばこや電子たばこの飛行機への持ち込みについて、詳細な規則は航空会社ごとに異なる場合があります。出発前に利用航空会社の公式サイトなどで最新の情報を確認しましょう。


ライターやマッチは1人1個まで持ち込み可能

喫煙用のガス式ライターや注入式ガスライター、オイル式ライターなどは1人1個まで持ち込めます。ガス式ライターは、コンビニなどで購入できる100円程度の製品で、注入式ガスライターは本体にガスを充填して使用するタイプです。オイル式ライターは、本体カバーの内部に吸収材を詰めた製品が対象です。摩擦で発火させる安全マッチも持ち込めますが、小型のものに限られます。

国際線は、10cm未満の小型ライターなら1人1個まで機内持ち込みが可能です。ターボライターやジェットライターなど、強力な炎を出すプリミキシングライターの持ち込みはできません。

また、国内線と国際線いずれも、リチウム電池式ライターの持ち込みは制限が設けられています。バッテリーのリチウム含有量が2g以下、ワット時定格量100Wh以下で、なおかつ不足の作動を回避する機能を備えた製品が対象です。


飛行機内は絶対に禁煙なので要注意

かつて、飛行機の機内でも喫煙できる時代がありました。実際、2000年ごろまでは、国内線で運用されていた機体の座席に灰皿も備えつけられていました。しかし、アメリカを中心に機内での禁煙化が進み、日本でもJAL(日本航空)・ANA(全日本航空)ともに、国内線は1998年、国際線は1999年に全席禁煙へと踏み切っています。

そのため、現在では飛行機の機内で喫煙はできません。座席はもちろん、別途喫煙室も設けられていないため注意が必要です。紙巻たばこだけでなく、電子たばこや加熱式たばこも喫煙できません。

座席はもちろん、化粧室での喫煙も禁止されています。これは安全阻害行為とみなされるため、航空法第73条の4条5項に則り、機長は禁止命令を行えます。この命令に従わなかった場合、航空法第150条に照らしあわせ、50万円以下の罰金が科せられるおそれがあるため注意が必要です。


長時間のフライトならオーラルたばこがおすすめ

長時間のフライトでたばこを吸えないのは苦痛、と感じる喫煙者は少なくないと考えられます。近年注目を集めている、オーラルたばこなら飛行機に持ち込め、喫煙も可能です。


オーラルたばことは?

スウェーデンで誕生した「かぎたばこ」の一種で、400年もの長い歴史があります。たばこ葉や甘味料、植物由来成分などを詰めたパウチを、頬と歯ぐきのあいだに挟んで楽しむ製品です。

オーラルたばこは、紙巻たばこや葉巻たばこのように火を使わない点が大きな特徴です。パッケージからパウチを取りだし、口腔内へセットするだけで手軽にたばこの香りや味を楽しめます。

オーラルたばこは、煙もにおいも出ません。そのため、無煙たばことも呼ばれています。煙を出さないため受動喫煙を回避でき、周りに迷惑をかけることもないため、飛行機内はもちろんさまざまな公共の場所で使用が可能です。


オーラルたばこの楽しみ方

着火の必要がないため、手軽に楽しめる点がオーラルたばこの魅力です。たばこ葉などを詰めた、小さな袋状のパウチを口腔内へ入れ、唇の裏や頬と歯ぐきのあいだなどに挟んで楽しみます。

口のなかにセットすると、パウチからニコチンなどの成分が染み出します。煙を吸いこんで吐きだすといった行為も必要なく、周りから見ても喫煙しているようには見えません。しかも、オーラルたばこはひとつのパウチで約30分と、長時間楽しめる点も魅力です。

コーヒーやミルクティーの風味を楽しめるフレーバー系や、ミントの爽快感を味わえるメンソール系など、嗜好にあわせて選べます。

参考:【VELO公式】VELOの銘柄一・フレーバー一覧| オーラルたばこ VELO(ベロ)https://www.velo.com/jp/ja/oral-tobacco/product/lineup

まとめ

国内線と国際線、いずれもたばこの持ち込みは可能であるものの、喫煙はできません。また、ライターの持ち込みにも制限があります。国際線の場合は、国ごとのルールをあらかじめチェックしておくことも大切です。
機内でも喫煙したい、長時間のフライトが辛いといった方は、オーラルたばこも選択肢に加えてみましょう。オーラルたばこなら問題なく喫煙でき、周りに迷惑をかけることもありません。

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